【徹底解説】内向的感情とは何か?心理機能Fiをわかりやすく詳しく解説します。

みなさん。
心理機能というものはご存知でしょうか?

心理機能を簡単に言うと、人間の情報処理の仕方です。
全部で8つあります。

人間の成長には、この8つの心理機能をバランス良く成長させていくことが欠かせません。

今回は、8つの心理機能の1つ、内向的感情Fiをご紹介しましょう。

これまで読んだ書籍の知識や私の経験をわかりやすくまとめました。

内向的感情を使うことが多いタイプ(INFP、ISFP、ENFP、ESFP)が、どのように普段考えているのかを詳しく知ることができます。

皆さんの内向的感情(Fi)が少しでも成長して、良いふうに使われることを願っています。

目次

内向的感情(心理機能Fi)とは、自分の感情に基づいた価値観を作る能力

内向的感情(Fi)とは、自分自身の感情・価値観に焦点を当て、深く探求する心理機能です。さらに、その感情や価値観をもとに行動や意思決定を行います。

外部の意見や他者の感情に影響されるのではなく、自分の内側から湧き上がる感情や価値観が重要視されます。つまり、外部の集団から影響を受けず、個人的な感情により意思決定します

例えば、あなたが何かに対して強い違和感や怒りを感じたとき、それは自分の中の価値観に触れている瞬間かもしれません。たとえば、いじめを見たときに「これは許せない」と感じるのも、内向的感情が働いている瞬間です。これは他の人に同意を求めるのではなく、あなた自身の心が「これが自分にとって正しい」と感じているからです。

その他特徴は下記です。

  • 個人的な感情と価値観の探求(他者の影響を受けずに、自分だけの感情や価値観を探求)
  • 自分自身の世界観を構造的に形成
  • 自分のアイデンティティを形成
  • 自己理解と自己成長のプロセスを楽しむ
  • 個人的な独自性の強い感覚(自分が他の人とは異なる存在であるという感覚を持つ)
  • 集団から独立した感情
  • 独立した意思決定のプラットフォームを持つ
  • 自分の感情や情緒に焦点をあてる(外向的感情(Fe)のように広範囲ではなく、集中して作用)
  • 自分の感情や価値観に貢献したときに充実感を得る
  • 自己陶酔(こういうふうな行動をしている自分が好き、かっこいい、美しい)
  • 限られた対象(人、動物、自分の関心)に感情的に投資
  • 弱者・困っている人を守るために戦う
  • 自分の愛する人を助ける
  • 人をモノ扱いする思考を嫌う
  • 養育と介護に興味
  • 不公平や不正が嫌い
  • 感情の抑制(外見上感情的な人にはあまり見えない)
  • 外見的になんでも受け入れるように(受動的に)見える
  • 自分の人生に消えない虐待・不正を引きずることが多い(ネガティブな雰囲気を漂わせていることもある)
  • 自分の行動を自分で決めてコントロールしている実感が必要
  • 他人からのコントロールにストレスを感じる
  • 孤独の時間が大切
  • 社会のペース(早い)と自分のペース(遅い)の違いに生きづらさを感じる
  • 共感的な聞き手になる
  • 自分と他人の個性を大切にする
  • 他者が本当に何を感じ考えているかの好奇心

【具体例】内向的感情(心理機能Fi)の使い方

内向的感情は、日常生活のさまざまな場面で役立ちます。

自己理解と自分の幸せに基づく意思決定ができる

内向的感情は、自分の感情や価値観を深く掘り下げ、自分のアイデンティティを形成することに役立ちます。そして、自分の価値観に基づいた独立した決断をすることができます。さらに、うまく自分の感情の整理ができると、ストレスを軽減し、心の安定を図ることができます。

共感的リスニングによる深い人間関係の構築

内向的感情は、他者の感情を深く理解し、寄り添うことができます。相手の気持ちを尊重し、共感することで、良好で深い人間関係を築くことができるのです。深い絆を築き、他者との真の理解を深めることは、人生において充実感をもたらすことになるでしょう。

また、内向的感情を持つ人は、感情的な投資を限られた対象に集中します。例えば、家族やペット、特定の趣味やプロジェクトなどに深い情熱を注ぐことが多いです。彼らは広く浅く感情を配る(外向的感情Fe)のではなく、選ばれた少数に対して強い感情的な結びつきを感じる傾向があります。

独自の世界観に基づく創造的活動

内向的感情は、自分の独自の世界観を芸術や文学などの表現活動に活かすことができます。これに感動してくれることがあれば、充実感を覚えることでしょう。

弱者のために戦う

内向的感情は、「弱者のために戦う」ことに情熱を傾けます。たとえば、困っている人々や動物を助ける活動に情熱を持つことが多いです。これも、自分の価値観と深く結びついており、不公平や不正に対して強い感情を抱くことが影響しています。

内向的感情(心理機能Fi)のメリット

内向的感情を持つ人には、以下のような強みがあります。

自分だけの幸せを定義(他人と比較しない)

内向的感情を使うことで、自分だけの価値観や世界観を築くことができます。これは、他の人に流されず、自分の人生を自分の軸で進めるための土台となります。つまり、自分だけの人生の地図を手に入れることができるのです。

独立した意思決定が可能になり、他人に影響されずに自分の行動を決める力が育ちます。自分の価値観を基に意思決定を行うため、ブレない信念を持つことができるのです。

ただ、内向的感情が得意な人は、外向的思考(Te)と緊張状態にあります。外向的思考(Te)に引っ張られるところがあり、周りから目線を気にしてしまい、内向的感情のみで意思決定することが難しい場合もあります。

ユニークな創作物をつくれる

内向的感情を使うことで、自分だけの世界観を築くことができます。これは、他人とは違った創作物をつくる土台となります。受け手の感情を動かすユニークな作品をつくれる才能があるかもしれません。

深い人間関係を構築して社会的欲求を満たせる

内向的感情を持つ人は、他者の感情や内面に深く共感する能力があります。これは、友人や家族の話をしっかりと聞き、彼らが何を本当に感じているのかを探ることができる特別なスキルです。相手に深く刺さる共感をすることができるため、深い人間関係を構築できます。

内向的感情(心理機能Fi)のデメリット

一方で、内向的感情にはいくつかのデメリットもあります。

社会適応が難しい

自分のペース(遅い)と社会のペース(速い)の違いに苦労することもあります。自分でゆっくりと理解したいにも関わらず、周りからの急かされることがストレスになったりします。また、自分の価値観を他人に押し付けてしまい、周囲との人間関係がギクシャクすることがあります。

ストレスが溜まりやすい

感情を表現することが苦手で、ストレスがたまりやすいです。見た目は、受動的に見えやすく、何でも受け入れてくれるように見えることから、他人からのストレスのはけ口になることも多いです。支配しやすそうな人にも見えるため、モラハラをしてくるような人には注意が必要です。

他者から冷たい人と誤解されやすい

外から見ると、内向的感情を持つ人は感情的に見えないことが多いです。そのため、周囲からは「冷たい」「感情がない」と誤解されることがあります。しかし、これは彼らが感情を内側に抱え込んでいるためであり、表には出さないだけなのです。できれば、自分が考えていることや感じていることを周りに伝えると、理解してもらえる人が現れるかもしれません。

孤立感を感じることも…

内向的感情を持つ人は、孤独な時間を大切にします。これは自分の感情を探求し、整理するために必要な時間ですが、周囲からは「引きこもり」「孤立している」と見られることもあります。

自分の内面世界に閉じこもりがちになりすぎると、他者と深く関わることを避け、自分自身が孤独を感じることがあります。孤独感はタバコ15本吸うぐらい身体に悪いと言われていることもあります。自分の考えや感情をわかりやすく周りに伝える練習も大切です。

決断の遅れ

感情を深く考えすぎていたり、常に完璧を求めてしまい、行動に移せないことやなかなか決断できないこともあります。人に相談して周りに頼ることも大切です。

内向的感情(心理機能Fi)の鍛え方

内向的感情を鍛えるためには、一人になって自分の内側に向き合う時間を作ることが重要です。例えば、次のような方法があります。

ジャーナリング

毎日の感情を日記に書き留めてみましょう。日々の感情や考えは、無意識に浮かんできます。それを放置しておくことは、散らかっている部屋ようなものです。頭の中が散らかっている状態は気づきにくいかもしれませんが、思ったことを書き出してみると頭がスッキリしたような感じがします。整理整頓・掃除完了です。

日々感じたことを日記に書き出すことで、自分の感情や価値観を深く理解する手助けになります。自分のアイデンティティとなるでしょう。

瞑想・自然との触れ合い

瞑想や自然と触れ合うことで、忙しい日々から開放されて、脳を休ませることができます。普段のやらなければいけないことから開放されることで、日常生活の中で感じた小さな違和感や感情を掘り下げることができます。新たな感情や価値観を発見するきっかけになるかもしれません。

読書や創作活動

小説や哲学書など、様々なジャンルの本を読むことで、考え方や価値観を広げることができます。自分が好きな考え方は取り入れてみましょう。自分が嫌いと思う考え方は、なぜ嫌いと思うのかを考えてみると、自己理解が深まることでしょう。

そういった発見を創作活動で表現できると毎日の楽しみ方が広がります。自分の内面にある感情の表現方法は、文章執筆や、動画制作、ラジオ収録、絵書き、芸術、音楽などいろいろあります。人に見せるために作るのではなく、まずは自己満足のために作ってみるのが楽しく継続できるコツです。

信頼できる人と深い会話をする

信頼できる人と深い会話をすることで、自分の感情・価値観について知ることができたり、相手の感情・価値観について知ることができます。また、カウンセリングを受けてみてもいいかもしれません。 専門家からアドバイスを受けることで、自己理解を深めることができます。

内向的感情(心理機能Fi)で注意すること

自分の感情や価値観に固執しすぎること

内向的感情が過剰になりすぎると、自分の価値観がベストと思い込み、他者の話を聞き入れないことがあります。時には他者の意見や感情に目を向け、共感することも重要です。自己成長のためには、孤独だけでなく他者から学ぶことも多いからです。たいてい自分にない役立つ考え方は、他者から教えてもらいます

適度に感情を表現し、ため込みすぎない

感情を深く追求しすぎて、自分を責めないよう気をつけましょう。自分の中で整理がつかなければ、客観的に状況を判断できるように、他者に話を聞いてもらうことも大切です。また、自分の外向的思考Teを成長させることが、自分の中で感情や考えを整理することに大きく役立ちます。

外部からのコントロールに対するストレス

内向的感情を持つ人は、他者からコントロールされることにストレスを感じやすいです。これは、自分の価値観や感情、自分のペースを大切にしているためです。

そうは言っても、社会に出ると、納期や周りからのプレッシャーにより、自分のペースが乱れてくることが多いです。自分のペースを保ちつつ、社会のペースもある程度保てるようなバランスの取り方を自分なりに学習して行くことが大切です。

まとめ

内向的感情(Fi)は、自分の感情や価値観に基づいて行動する力強い心理機能です。自分の内側をしっかりと探求し、他者に流されない信念を築けて、アイデンティティの確立を助けます。

内向的感情はうまく活用すると、より充実した自己理解と成長が可能になり、深い人間関係を築ける能力でもあります。さらに、自分の内面と向き合い、その感情を大切にすることで、内発的な幸福感を得ることができるでしょう。

しかし、時には孤立や感情の抑制が課題となることもあります。そのため、外の世界とバランスを取ることが大切です。

ぜひ、日常生活の中で内向的感情を意識的に使い、自分自身を深く探求してみてください。

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