みなさん。
心理機能というものはご存知でしょうか?
心理機能を簡単に言うと、人間の情報処理の仕方です。
全部で8つあります。
人間の成長には、この8つの心理機能をバランス良く成長させていくことが欠かせません。
今回は、8つの心理機能の1つ、内向的直観Niをご紹介しましょう。
書籍の知識や私の経験をわかりやすくまとめました。
内向的直観を使うことが多いタイプ(INTJ、INFJ、ENTJ、ENFJ)が、どのように普段考えているのかを詳しく知ることができます。
皆さんの内向的直観が少しでも成長して、良いふうに使われることを願っています。
内向的直観(心理機能Ni)とは、無意識からアイディアを見つける能力
内向的直観(Ni)とは、意識と無意識の両方から情報を集め、それらを統合して新しい洞察、理論を生み出す能力です。Niの働きは、目に見える表面的なデータだけでなく、背後にある隠れた原因や本質を見つけ出そうとします。
特に、内向的直観(Ni)は、視覚的感覚データ(Se)を統合させるため、視覚的なイメージやビジョンとして統合されることが多いです。
その他の特徴は下記です
- 意識と無意識を行き来して情報収集
- 意識と無意識からの情報を統合し、洞察・答え・理論を生み出す
- 感覚データ(Se)からパターンや法則やビジョンを見出す
- 表面的な情報よりも深いレベルでの真実に焦点を当てる
- 深い洞察力と分析力
- 優れた問題解決能力
- 状況全体を評価
- 何が起こっているか素早く読み取る
- 視覚に依存
- 現在から未来を予測する力
- 言葉でなく視覚的イメージを直観
- 美に興味
- 言葉では矛盾する概念を統合
- イメージによって問題解決
- 見えないもの(隠れた原因、動機、本質)を見ようとする
- より普遍的な真実を好む
- 禅(意識と無意識の間のリラックス状態)
- ゾーン、瞑想、トランス状態
- 視線は下向きまたは上向き、まぶたが半分閉じる
【メリット】内向的直観(心理機能Ni)の使い方
内向的直観(Ni)を使う人は、言葉よりもイメージで考えることが多いです。例えば、頭の中でシンボルや映像が浮かび、それが解決策やアイデアとして役立つことがあります。
深い洞察力と分析力を使い、優れた問題解決能力
一見無関係に見える情報から、共通点や本質を見つけ出せます。直感的に隠れたパターンや関連性を見出して、他の人には気づきにくい問題の核心にたどり着きます。例えば、人間関係のトラブルの本当の原因を直観的に把握することなどができます。また、自分の内面に向けることで、自己理解と自己成長にも使えます。
外向的感覚を無意識に統合させた高い創造力
独創的なアイディアを生み出したり、アーティスティックな表現力を発揮します。例えば、アートやデザインの分野で、目に見えない感覚を形にすることができたりします。視覚的な感覚データを新しい方法で組み合わせることで、抽象的なことを明確化する能力があるからです。
未来を予測する能力
現在の状況から、何が起こるかを的確に予測する力があります。トレンドや将来の展開を予測できる力、リスクを事前に察知できる力、長期的なビジョンを描ける力があります。
【デメリット】内向的直観(心理機能Ni)が過剰になりすぎると、、
一方で、内向的直観(Ni)には、自分の内面や抽象的なことに夢中になりすぎることがあります。また、自分の出した結論を他人に説明しづらくなってしまうこともあります。
現実感覚があまりない
頭の中で理論や理想、未来を考えすぎて、現実世界が疎かになることがあります。ぼんやりしてしまいます。一言でいうと、現実感覚がなくなってしまうのです。そのため、具体的な実行計画や現実的な問題を軽視してしまうことがあります。
他者とのコミュニケーションが難しい
自分の直観的な理解を他人に言葉でうまく説明できないことがあります。自分の考えを他人と共有するのが難しいためです。そのため、内面に没入しすぎてしまい、他人とあまり関わらなることもあります。
これを避けるためには、外向的判断機能(Te、Fe)を成長させると良いでしょう。Niから得た結論を、具体化してやるのが外向的判断機能(Te、Fe)の役割です。INTJ(Te)であれば、技術的な枠組みや公式などを作って相手に説明します。INFJ(Fe)であれば、比喩やイラスト、アナロジーを用いて相手に説明します。冷凍されたNiを、相手が理解しやすいように解凍してやるのが外向的判断機能(Te、Fe)なのです。
【鍛え方】内向的直観(心理機能Ni)を育てよう
内向的直観は生まれつきのものだけでなく、後天的な努力で伸ばすことも可能です。
【瞑想】意識と無意識の間でリラックス
複雑な問題に直面したときや疲れたとき、一呼吸置いてみましょう。瞑想して、意識と無意識を繋げるリラックスした状態を作り出します。瞑想することは自分を客観的に見ることです。客観的に見ることは、問題の全体を見ることに繋がります。
普段から瞑想を習慣にしてみると、意識と無意識の間のリラックス状態に脳を置くことが習慣となり、疲れにくく冷静になることが増えます。
【お絵かき】自分の日記をアートで表現する
絵や図を使って、自分の内面を表現してみましょう。ビジュアライゼーションの練習です。例えば、今日の日記を書いたあとに、それに合うような絵や図をつけてみる。また、仕事で直面している問題を文章でなく、図や絵で表現してみる。内向的直観は、視覚的な感覚データ(Se)を集めて統合させたものです。図や絵にすることで、視覚的な感覚データを集めて統合する能力がアップします。
【神からの掲示】自分の直感で選択する
内向的直観Niとは、自分の内面と向き合うことから始まります。そして、答えやアイディアが降りてくる感覚があります。この練習を日常生活でしてみても良いかもしれません。例えば、ランチに出かけて何を食べるかを感情や論理で決めるのではなく、一呼吸置いて(瞑想)、直感で選択してみるのもいいでしょう。そうすれば、直感力が鍛えられます。
【注意点】内向的直観(心理機能Ni)の過剰は危険
現実とのバランスを取り、他人とコミュニケーションをとる
妄想ばかりせず、現在の状況にも目を向けましょう。外向的判断機能(Te、Fe)を使ってやると、具体的なものごと、つまり現実的なことに注意が行きやすいです。外向的思考(Te)を使って現実検証をしてみたり、外向的感情(Fe)を使って他人と思いやりのあるコミュニケーションを取ってやることが大切です。
さらに、他人とコミュニケーションを取ることで、自分の直観が正しいと思い込み過ぎることを防ぐことができます。特に重要な決定では、他の視点を取り入れることをしてみましょう。
まとめ
内向的直観(Ni)は意識と無意識から情報収集・統合して、深い洞察や結論を出すことを可能にする心理機能です。内向的直観(Ni)は潜在能力のようなものであり、成長すれば、仕事や人間関係、創造的な活動で大きく役立ちます。ただし、その活用には適度なバランスが必要です。現実世界とのつながりを保ち、他人をコミュニケーションを取りましょう。ぜひ、瞑想やアートを通じて、自分の内なる直観を育てみてください。
では、また。
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