みなさん。
心理機能というものはご存知でしょうか?
心理機能を簡単に言うと、人間の情報処理の仕方です。
全部で8つあります。
人間の成長には、この8つの心理機能をバランス良く成長させていくことが欠かせません。
今回は、8つの心理機能の1つ、外向的感情Feをご紹介しましょう。
書籍の知識や私の経験をわかりやすくまとめました。
内向的感情を使うことが多いタイプ(ENFJ、ESFJ、INFJ、ISFJ)が、どのように普段考えているのかを詳しく知ることができます。
皆さんの外向的感情が少しでも成長して、良いふうに使われることを願っています。
外向的感情(心理機能Fe)とは、他者と調和する能力
外向的感情(Fe)とは、人間の感情や価値観、道徳観に対して広く関心を持ち、他者と調和することを重視する心理機能です。この機能が強い人は、他者の気持ちに敏感で、状況に応じて自分の感情や判断を調整し、グループの合意や調和を保とうとします。
例えば、友人同士の会話で、誰かが不機嫌そうな様子を見せたとき、すぐにその変化に気づいて気持ちを配慮した行動を取ろうとします。
外向的感情が得意な人は、相手の感情を読み取り、共感する力が強いため、友人関係や職場のコミュニケーションでも優れた調整役として活躍することが多いです。
また、外向的感情は他者の幸福に対して責任を持ちます。感情や判断を直接的に表現し、自己主張が強いため、感情的に説得力のある言葉で他者を動機付けたり、成長へと導く役割も果たします。
例えば、職場のリーダーがチームのメンバーを励ます際、彼らの感情を理解し、共感することで、チームの士気を高めることができます。
内向的感情(Fi)は、自分や特定の個人に対して集中的に深く働きます。一方、外向的感情(Fe)は、集団全体への関心があり、広範的に働きます。そのため、社会的な規範や慣習に非常に敏感です。
外向的感情(Fe)とは、社会と調和する能力です。外部の感情を敏感に読み取り、他者と迅速に信頼関係を築く能力に優れています。
例えば、友人との会話の中で相手の表情や声のトーンから気持ちを察知し、その感情に寄り添った反応を示すことで、深い絆を築きます。
その他特徴は下記です。
- 人間の感情や価値観や道徳観を幅広く知りたい
- 対人関係に興味
- 集団の合意を目指す
- 愛情を求めて社会的なネットワークをつくる
- 感情的な信頼関係を築くことが大切
- 高い感情表現力
- 感情や判断を直接的に表現
- 言葉に感情が装飾されて説得力が増す
- 自己主張が強い
- 強い感情
- 感動的で刺激的で派手
- 自分の感情や意見を直接的に表現
- 助言を与える
- 他者を成長に向けて指導したり動機付ける
- 他者を手助けすることが自分の役割と認識
- 他者に成長といやしを与える
- 他者の喜びが快楽
- 他者のニーズを満たす
- 他者の幸福に対して責任を持つ
- 自己犠牲的になりやすい
- 自己中心的ではない
- 幸せな顔を装うこともある
- 責任感がある
- リーダーシップに充実感を覚える
- 高いコミュニケーションスキル
- 高い社交性
- おしゃべり好き
- 話やすい雰囲気
- 他者と迅速に信頼関係を築く
- 人々への洞察力
- 他者の感情を読み取る能力が高い
- 他者を真似・追体験して他者が感じていることを理解する
- 他者の感情に共鳴し調和
- 感情的合意が大切
- 対人関係の調和を維持
- 広範に使える
- 集団の士気に関心
- 個人のニーズよりも集団のニーズを優先する
- 社会的な規範や慣習に非常に敏感
- 社会的な行動の基準が大切
- マナーや社会的優雅さが大切
- 集団で感情を共有し合い、同じ感情を体験することを望んでいる
- 集団的な感情を使って集団を標準化しようとする
- 社会にうまく適応する
【具体例】内向的感情(心理機能Fe)の使い方
外向的感情は、コミュニケーションで大きく活用できます
人間関係の構築
外向的感情は、他者の感情を理解し、共感するため、信頼関係を築くのが得意です。この能力があると、初対面でも打ち解けやすくなり、会話をスムーズに進めることができます。
また、相手の感情に寄り添う力が強いため、友人が悩んでいる時には、ただアドバイスをするのではなく、感情を共有し、相手が安心して気持ちを話せるようにサポートします。
リーダーシップ
人との関係を円滑にしながら、人をまとめて、目標達成に導くのが得意です。
人々の心を動かし、メンバーを動機付け、行動を促します。周囲の人々を励まし、やる気を引き出すのです。そうすることで、チームの士気やチームワークを向上させます。
社会的な調和
チームの感情的な調和の維持をしようとします。感情的な橋渡しが得意です。
例えば、会議やプロジェクトの中で意見が分かれてしまった場合、外向的感情が強い人は、皆の意見を尊重しつつ、全員が納得できるように調整を図ります。相手の価値観に合わせることで、みんなが同じ方向を向けるようにします。
外向的感情(心理機能Fe):3つのメリット
優れた対人関係スキル
他人の感情に寄り添い、共感することで、他人と素早く仲良くなることができます。他人の価値観や意見に対して敏感であり、共感して相手に安心感を与えながら話すことができるため、コミュニケーションが円滑になります。
また、人気者なことが多いです。グループ全体の調和を保つのが得意であり、広い人間関係をつくるのが得意だからです。
社会適応力
外向的感情は、自分を集団に適応させる性質を持ちます。個人のニーズよりも集団のニーズを重視するからです。マナーや社会の規範を大切にするため、自分を集団に適応させることが得意なのです。
リーダーシップ能力
外向的感情は、リーダーシップの素質を持っています。
なぜなら、他者の幸福に対して責任感をもっているからです。他者への手助けが、自分の役割であるという認識を持ちます。
さらに、外向的感情は、感情や判断を直接的に表現します。そのため、言葉に感情が乗るコミュニケーションができるため、説得力を持ちチームの士気を高めます。感情面から皆が協力しやすい環境を作り出すことができるのです。
外向的感情(心理機能Fe):3つのデメリット
一方で、外向的感情にはいくつかのデメリットもあります。
自己犠牲的になりがち
他者を優先するあまり、自分のニーズや意見、感情を抑えてしまうことがあり、結果的にストレスがたまることがあります。
自分の価値観を見失いやすい
周囲の感情に敏感であるため、自分の本当の意見や感情がわからなくなることがあり、時には「八方美人」と見られることもあります。
社会的規範に対する過剰な配慮
社会のルールに従うあまり、自己表現が抑制され、周囲の意見に流されやすい傾向が出ることがあります。
そして、社会的プレッシャーを感じやすい傾向があります。社会的な期待や規範に敏感すぎるため、周りに合わせることに疲れてしまうこともあります。
外向的感情(心理機能Fe):4つの鍛え方
外向的感情は、生まれつきのものだけでなく、後天的な努力で伸ばすことも可能です。
積極的に色んな人とコミュニケーションをとる
色々な人と話す機会を増やし、相手の話を聞く練習をしてみましょう。そうすることで、自分と他人は全く違う生き物であり、見ている世界が全く異なることを実感することができます。他人がなにを好んで欲しがっているのか、なにを嫌がっているのかを知ることができます。他人を理解しようとすることが、外向的感情を楽しむ、他人からの愛を感じる最初の一歩です。
相手の気持ちを想像する
相手の目線に立って考えてみましょう。大前提として、自分と他人は違う生き物です。自分だったら「うれしい」「嫌」という感覚ではなく、他人が「うれしい」「嫌」と感じるかが重要です。コツは他人の人生を追体験することです。他人の目で見て、他人の耳で聞き、他人の性格で考えることです。これをするためには、他人への深い洞察と理解が必要です。
感謝の気持ちを伝える
感謝の気持ちを実感することは、相手になにかしてもらっていることを実感することです。それを実感するためには、相手から自分への労力を捧げてくれる背景を想像することです。例えば、相手から何気ないプレゼントをもらったとします。この背景には、自分のためを思ってお金を出してくれただけでなく、何を買うかという選定や買いに行ってくれたという労力があります。愛を感じますね。愛を日々感じるようになれば、外向的感情は鍛えられてきている証です。
ボランティア活動に参加する
外向的感情の最終形態は、他者貢献感を感じることです。他者貢献感とは、他人になにかを与えて自己満足する感情です。他人からの見返りを求めません。言い換えると、愛を伝えて満足するということですね。
外向的感情(心理機能Fe):注意すること
外向的感情を適切に使うには、いくつかのポイントに注意することが重要です。
社会的な評価に依存しすぎない
他人の評価を気にするあまり、自分の価値を外部に依存しがちです。自己肯定感を保つために、自分軸を見つけることが大切です。自分軸の見つけるコツは、日記書きです。自分の感情や価値観を言葉にして理解することが大切です。他人に依存しない自分だけの人生の楽しみ方を見つけてみてください。
自己犠牲を避ける
人の役に立ちたいという気持ちが強いため、知らず知らずのうちに無理をしやすくなります。自分の健康や心の余裕も大切にしてください。オススメは、日記をつけることです。自分自身の気持ちや価値観を言葉にして、自分軸を言葉にしてみましょう。自分の都合と他人の都合を両立する方法を自分なりに見つけることが大切です。
自分と他者の感情を区別する
外向的感情が過剰になってしまうと、過剰に共感してしまいます。すると、相手の感情を自分のものと混同してしまうことがあります。自分と他人の境界線があいまいになり、自分にとっては自己犠牲的なことをしてしまったり、他人にとってはおせっかいのようなことをしてしまいます。適度な距離を保ち、自分の感情と他者の感情をしっかりと区別する習慣を持ちましょう。他人とは、自分とは関係ない他人であるという自覚も必要です。
自分の意見も大切にする
日記が習慣化してきて、自分の考えていることを言葉にできてきたら、それを周りの人に伝えてみましょう。周囲に合わせすぎて、自分の意見を押し殺さないようにすることが、ストレスを低下させます。自分の都合と他人の都合をうまく合致させることが大切です。
まとめ
外向的感情(Fe)は、他人と調和することで愛を感じる心理機能です。うまく使えると、誰とでも仲良くなれて、幸福度が高くなることでしょう。
ただ、過剰に使いすぎると、自己犠牲的になってしまうことがあります。他人の都合ばかり考えてしまい、自分の都合を満たせないのです。そこで、自分軸をつくることが大切です。自分の都合と他人の都合をうまく共存させてみましょう。自分を大切にできない人は、他人も大切にできないのです。
では、また。
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