INTPのみなさん。
こんな悩みはありませんか?
- 自分の得意なことがわからない。
- 自分の生き方がわからない。
- 他のサイトより詳しくINTPについて知りたい。
自分のことがわからない人は多いです。自分に合わない学部や就職先、職種を選択してしまうと、生きづらくなってしまいます。過去、私も自分に合わない選択をしてしまうことが多かったです。
しかし、INTPの私はいろんな本を読み、実践や内省を繰り返すうちにだんだんと自分がわかってきました。
特に、MBTIや16personalitiesなどの本を読むと、今までの経験と思考がすべてつながった感覚がありました。
この記事では、「心理機能」という心理学の専門用語を用いて、一般的なINTPの人生攻略法を解説します。
この記事を読むと、INTPの得意なこと・生き方のヒントがわかり、自分への理解が深まります。
私が長い時間をかけて学んだことをお伝えできればと思います。自己理解を深めたい人はぜひ読んでください。
心理機能(知覚機能と判断機能)とは、情報の処理能力
人間は、それぞれ性格タイプが異なります。同じ体験をしていても、何が見えているか・何を感じ考えているかが異なります。
なぜでしょうか。
理由は様々あると思いますが、このブログでは下記の理由に注目します。
人それぞれで性格が異なるのは、得意な「心理機能」が異なるから
心理機能とは、情報の処理能力です。
心理機能は2種類あります。知覚機能と判断機能です。
各機能 | このブログでの定義 |
---|---|
知覚機能 | インプット能力。 情報収集能力。 あることに対して、どのように感じるか・意味づけするかという能力。 |
判断機能 | アウトプット能力。 判断や意思決定する能力。 感情や思考をまとめて定める能力。 |
さらに知覚機能には4種類あり、判断機能も4種類あります。
では、知覚機能と判断機能にはどんな種類があるのでしょうか。
なんかややこしいですね、、、
少しややこしいが、耐えてくれ。なんとなく理解するぐらいでいいよ。
知覚機能 | 特徴 |
---|---|
Se 外向的感覚 | 身体の外部を五感で感じる力。 音や光、匂い、運動感覚など感覚的な力。 現実的。拡散的。 |
Si 内向的感覚 | 身体の内部を五感で感じる力。 過去の経験やデータを点で収集する力。 現実的。集中的。 |
Ne 外向的直観 | 空想的に発散する力。 あらゆる可能性やアイディアを探求する力。 空想的・妄想的。 |
Ni 内向的直観 | 空想的な収束力や要約力。 過去の経験(点)を線として繋げる力。 空想的・妄想的。 |
判断機能 | 特徴 |
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Te 外向的思考 | 外部のものや論理をそのまま合理的に使おうとする力。 |
Ti 内向的思考 | 自分の中で独自に論理を組み立てようとする力。 |
Fe 外向的感情 | 他人と感情的に調和したり、支援する力。 |
Fi 内向的感情 | 自分の中の価値観や倫理観、感情を大切にする力。 |
これらの心理機能は、人によって得意・不得意があります。右利きと左利きがいるようなものです。
人によって得意な心理機能と不得意な心理機能があることが、人の性格が異なる原因の一つなのです。
【INTPの使う能力】4つの心理機能で、問題を解決する
心理機能は重要な能力です。情報を処理する能力は、大きな武器となるからです。
自分の得意な能力(心理機能)を知ることは、生きる上でとても重要です。
なぜなら、「自分には何ができて、何ができないのか」を理解することができるからです。自分の不得意な分野・方法に時間をかけるよりも、得意な分野・方法に時間をかけるほうが、楽しく簡単に成果がでます。
つまり、自分の得意な心理機能を理解してうまく使うことで、自分の生き方がわかるのです。
でも、どのようにして自分の得意な機能がわかるの???
実は、得意な心理機能は、性格タイプ(INTPなど)によって決まっているんだ!
INTPは、主に4つの心理機能を使って生きています。下記の順番で使用する頻度が高いです。
INTPの 心理機能 | 説明 |
---|---|
主機能 (1番使う) | Ti 内向的思考 自分の中で独自に論理を組み立てようとする力。 |
補助機能 (2番目に使う) | Ne 外向的直観 空想的な発散力。 あらゆる可能性やアイディアを探求する力。 空想的・妄想的。 |
第三機能 (3番目に使う) | Si 内向的感覚 身体の内部を五感で感じる力。 過去の経験やデータを点で収集する力。 現実的。集中的。 |
劣等機能 (4番目に使う) | Fe 外向的感情 他人と感情的に調和したり、支援する力。 |
このように言われてもイメージしづらいです、、、
では、心理機能を「欲求」という言葉に変換して説明してみよう。
「心理機能」と「欲求」は似ています。右利きの人に、お箸を渡すと右で持ちたくなる感覚です。
INTPの欲求 (心理機能) | 欲求(心理機能)の説明 |
---|---|
①Ti 内向的思考 | 人に頼らずに、自分で決めて自分の力で生きたい。 集めた情報を、自分の言葉で理解したい。 自分の解釈で、広い範囲で使えるオリジナル理論を作りたい。 |
②Ne 外向的直観 | 知的好奇心を満たしたい。 アイディアを生み出したい。 可能性を追求したい。 |
③Si 内向的感覚 | 何かを深めて極めたい。 現実や実際に経験したことからデータ収集したい。 |
④Fe 外向的感情 | 他人を思いやり繋がっていたい。 他者に貢献したい。 |
【難しく説明すると、】
INTPとは目的に応じて情報収集し、普遍的・抽象的・実用的な独自理論を磨き上げたい生き物です。自律と独立性を求め、他人とはゆるくつながっている関係性を望みます。
INTPの得意な心理機能は、内向的思考(Ti)と外向的直観(Ne)
INTPは、自分なりのオリジナル理論をつくることが得意です。
外向的直観(Ne)では、ネットや本などから自由に情報を集めます。さらに、内向的思考(Ti)では、情報を整理・構造化して深く理解し、オリジナル理論をつくり上げます。
さらに続けて、作り上げたオリジナル理論(Ti)を自分のアイディア・ひらめきで創造的に発展(Ne)させて、またさらに新しいオリジナル理論へと進化させていきます。
内向的思考(Ti)と外向的直観(Ne)をぐるぐる循環させて、オリジナル理論をつくりあげるのです。
まさにTi-Neループです。
Ti-Neループ能力は、問題解決するときの「仮説づくり」に役立ちます。
INTPが苦手な心理機能は、内向的感覚(Si)と外向的感情(Fe)
INTPは、実行能力(Si)や他人目線(Fe)が不足していることが多いです。
INTPは、外向的直観(Ne)のほうが内向的感覚(Si)よりも得意です。そのため、何かに集中して実行(Si)するよりも、空想や妄想(Ne)している時間のほうが多くなってしまうのです。
また、INTPは何かを決定するとき、内向的思考(Ti)のほうが外向的感情(Fe)よりも得意です。そのため、相手の都合や感情を考えること(Fe)をせずに、自分の都合だけで考えてしまうこと(Ti)が多くなってしまうのです。
内向的感覚(Si)と外向的感情(Fe)は、問題解決するときの「検証(実行)」に役立ちます。
【INTPの人生攻略法】生き方のヒントは、仮説(Ti-Ne)と検証(Si-Fe)の上達
人生とは、問題解決の連続です。仕事での問題、人間関係や恋愛での問題など様々です。これらをスイスイを解決できれば、人生easyゲームですよね。つまり、問題解決能力を鍛えることが大切なのです。
でも、問題解決能力を鍛えるにはどうしたらいいの?
INTPの心理機能をうまく鍛えれば、問題解決の達人になるよ。
INTPの心理機能を使った問題解決方法を説明していきましょう。
ざっくり手順を解説すると、
- 仮説:目的と現状を整理後、独自理論づくり(Ti-Ne)
- 検証:現実世界に適応するよう実行を行う(Si-Fe)
- 独自理論を修正しながら、①と②を繰り返す(Ti-Ne-Si-Fe)
それぞれをもう少し詳しく解説していきます。
①仮説:目的と現状を整理後、独自理論づくり(Ti-Ne)
まず、Ti(内向的思考)で、目的(問題解決事項)設定し、現状を整理します。
さらに、目的達成への手段、つまり仮説をつくっていきます。
関連することをNe(外向的直感)で幅広く情報収集しながら、Ti(内向的思考)で、自分の中で独自理論を構築していきます。
Neは、本やネット・自分のアイディアをメインとした情報収集を好みますが、これに加えてSi-Se(感覚)を使い、現実的なデータを収集し独自理論を構築して行くことが問題解決の近道です。
ここで構築した独自理論は、あくまで仮説であることを忘れないでください。仮説なので、現実世界に適応するかは不明です。
②検証:現実世界に適応するよう実行を行う(Si-Fe)
このステップでは、①でつくった独自理論(仮説)を実行(検証)していきます。独自理論(仮説)が現実世界に適応するか試験するのです。
この実行(検証)には、2つの能力が必要です。
1つは、Si(内向的感覚)です。Si(Se)を用いて、現実世界のデータ収集をします。このとき大切なのは、現実世界を見ようとする感覚意識です。INTPは、現実世界の感覚にうといため、自分の妄想や空想で意識を持っていかれる人が多いです。
もう1つは、Fe(外向的感覚)です。現実世界で生きるとは、社会で生きることです。人と生きることです。よって、独自理論を他人に理解してもらえるように、伝わりやすく加工することが求められます。そのため、Fe(外向的感情)で、他者の立場や気持ちを考慮して、世界を見てみることが大切です。
③独自理論を修正しながら、①と②を繰り返す(Ti-Ne-Si-Fe)
このステップでは、①で設定した目的を達成するまで、①と②を繰り返します。
ここで、大切なのは「全部ひとりで解決しようとしないこと」です。他人と関わり、自分では思いつかない意見をもらいます。注意すべきは、他人と関わる時Feを忘れないことです。一般的にINTPは、Feマナー(共感、気遣い、尊敬、感謝)が苦手なことが多いです。
このように行き詰まったときやわからない時は、他人からのフィードバックを受けたり、自分より上手な人を素直に真似をしてみましょう。
INTPが4つの心理機能を使いこなせれば、問題解決の達人となる。
INTPは、知的好奇心が旺盛で本質を追求したいタイプです。言い換えると、Ne情報収集とTi情報整理(情報の構造化)の天才であると思っています。
しかし、INTPの欠点の一つに実行能力(Si-Se)と他人目線(Fe)が不足していることが多いのです。
そこで、実行能力(Si)と他人目線(Fe)を鍛えて、仮説をつくる能力(Ti-Ne)とうまく組み合わせることができれば、問題を解決する力はぐっと高まることでしょう。
INTPがより発達するための方法は下記の記事で解説しています。より自分を成長させたい人は、ぜひ読んでみてください。
悩めるINTPの同士へ役立てば幸いです。
それではまた。
彼を知り己を知れば百戦殆からず。
ー孫子ー